導入事例・その他
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その他 複式フィルタプレスとは
複式フィルタプレスは
・プレート&フレームフィルタプレス(フィルタープレス)
・Flush Plates and Frames filter press
・板枠式フィルタプレス(フィルタープレス)
などとも呼ばれます。
ろ板(プレート)、ろ枠(フレーム)で構成された
「複式フィルタプレス(フィルタープレス)」についてご説明いたします。
複式フィルタプレスの構造
- ろ板(プレート)とろ枠(フレーム)を交互に並べ、その間にろ布を挟みます
- ろ布はろ板にかけるだけのシンプルな構造です
- ろ枠内に固形物(ケーク、ケーキ)が形成されます
- 固形物(ケーク、ケーキ)を排出する際は、へらや棒などを使用し人力で落とします
- ろ材はろ布だけでなくろ紙の場合もあります
- 原液(スラリー、液体と固体の混合物)は上部の原液孔よりろ枠内に供給されます
- ろ液はろ材(ろ布・ろ紙)を通して機外へ排出します
- 原液入り口の位置・箇所、ろ液出口の位置・箇所は用途・工程により変わることがあります
- 両端には親板(固定板)、可動板があり油圧によってろ板とろ枠を締め付けろ室を形成します
- 油圧筒と親板(固定板)はサイドバーで連結されフレームを形成します
- ろ板には把手(とって)があり、サイドバーの上で前後にスライドします
- ろ板送り装置を付帯することも可能です
- 油圧は手動ジャッキ式・電動油圧ポンプ式を選択できます
複式フィルタプレス動作、工程
可動板を、ろ枠、ろ板の方向へ動かし油圧でろ板とろ枠を締め付けます。
油圧の高圧力で締め付けることによりろ室からの漏れを防ぎます。
- 油圧は図の通りろ板とろ枠をシールする為に締め付ける力であり油圧で固形物(ケーク、ケーキ)を搾っているのではありません。
ろ枠内の空間がろ室となりろ過が可能な状態となります。
原液(スラリー、液体と固体の混合物)をポンプで加圧し各ろ室(ろ枠)内に均一に圧入します。
ろ室内に取り付けられたろ布を通して、固形物(ケーク、ケーキ)をろ室内に堆積しながらろ液をろ液孔から排出します。
- ろ板に設けられた溝はろ液の流路となります。
油圧シリンダーの締め付けを解除し、ろ板とろ枠を開放します。
ろ枠内の固形物(ケーク、ケーキ)をへらや棒などを使用し人力で落とします。
複式フィルタプレスが選ばれる理由
- 対象原液(スラリー、液体と固体の混合物)が少量の場合や、多品種を処理する場合
- 構造がシンプルな為、ろ板材質の選択が可能です(PP・SUS・アルミなど)
- ケークの厚みを必要とする場合に使用することが有ります
- 仕切り板を入れることにより、ろ室の変更が容易に出来ます
- ろ材にろ布・ろ紙などを選択することが出来ます
- ろ材形状がシンプルで交換が容易です
- 動力源に電気を使用しない構造も可能です
単式フィルタプレス(フィルタープレス)についても解説しておりますので下記リンクをご覧ください。
https://www.kurifil.co.jp/articles/628/
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